新生児聴力検査で引っかかった話

子育て

新生児期(入院中が多い)に検査する「新生児聴力スクリーニング検査」。一部公費助成があるものの自己負担もあり、やるやらないは保護者の判断にゆだねられています。

「とりあえずやっとくか~」と軽い気持ちで受けたこの検査で、結果はリファー(要再検査)。その後大きな病院に紹介状を書いてもらい再検査することになりました。そこでの結果はパス(異常なし)となり、事なきを得たのですが、同じように診断を受け悩んでいる方の参考になればと流れを記録しておきます。あくまでわが子の場合ですので、参考程度に読んでいただけたらと思います。

新生児聴力スクリーニング検査とは

新生児聴覚スクリーニング検査とは、早期に難聴の有無を発見するために、赤ちゃんに行う聴覚検査です。

先天性難聴は1000人に1人か2人の率で出現すると言われ、難聴のあることに気づかずにいますと、ことばの発達が遅れたり、コミュニケーションがとりにくいなどの支障が起きます。

早く見つけて適切な支援をすることによって、赤ちゃんの言語の発達を助けることができます。このためには、早期発見が必要ですが、通常の診察では判断することが困難なため、赤ちゃんの他覚的に検査が出来る専用のスクリーニング装置による検査が必要になります。

日本光電HPより  https://www.nihonkohden.co.jp/ippan/audio/baby.html

検査方法は2パターン 痛みなど赤ちゃんへの負担はなし

OAE(耳音響放射)と自動ABR(自動聴性脳幹反応)の2つの方法があります。どちらも痛みなどは伴いません。電極シールを貼るので、ちょっとひんやりするかな?くらいだと思います。

眠っている間に検査をするので、産後の入院中に行われることが多いです。通常10分かからないくらいで終わります。

公費助成が自治体によってあるが、検査は自己負担

検査料は自己負担になります。私の住んでいる自治体では補助券をつかって、自己負担が3000円でした。

聴覚検査1回目は生後4日目→片耳リファー

※私は助産院にかかり、自宅出産を選んだため自宅に訪問してもらっている間での検査でした。

眠っていないとできないので、授乳して眠ったところで実施。検査方法はABRでした。

おでこ、うなじ、肩に電極シールをペタッと貼り、イヤホンのような装置を耳につけての検査です。電極シールにジェルをつけるので、ちょっとひやっとするのかな?びくっとなってましたが、幸い起きずにすんなり検査が進みました。しかし、なかなか終わらず、結果は片耳リファー。上の子たちが隣の部屋で遊んでいたので、「それが原因かもしれないから明日またやろう」ということになりました。

聴覚検査2回目は生後5日目→両耳リファー

上の子たちを夫に連れ出してもらい、静かな環境で再検査。しかし、結果は両耳リファーとなりました。助産師さんたちも見たことがないようで、何度もやってみたり、提携病院に連絡したりとばたばたしてました。(これが一番不安になった)

紹介状をかくので、早めに大きな病院で再検査をうけてください。耳の中に羊水が残っていたり、耳垢があったりして、リファーになることもあるそう。まずは再検査受けてきてね。

リファーになる確率は1%ほど

精密検査を行う児を選ぶためのスクリーニング検査なので、「リファー=聞こえない」というわけではありません。片耳のみも含めて、リファーになるのは1%ほどの子。実際に難聴でその後の支援が必要となるのは1000人に1人ほどなので、リファーとなって再検査しても90%は異状ないんだそう。

早期支援によって効果が出ている

Q.20  新生児聴覚スクリーニングで発見された聴覚障害児の言語力は以前より良くなったのですか?

A.20  新生児聴覚スクリーニングで発見された後、岡山かなりや学園で早期療育を受けたお子さんの6歳(就学前)の言語力が報告されていますが、重度の難聴であっても、知的障害がない場合には健聴児と同じ位の言語力を獲得できています。

日本産婦人科医会 新生児聴覚スクリーニングマニュアルより  https://www.jaog.or.jp/sep2012/JAPANESE/jigyo/JYOSEI/shinseiji_html/shi-12.html

聞こえに心配があっても、その後の支援がしっかりされているんだね

とはいっても、検査でリファーがでると心配になるし悩むしショックだったよ…

聴覚検査3回目は生後12日目 総合病院の小児科にて

総合病院の初受診は問診と検査予約のみ

地域のちょっと大きな総合病院の小児科で予約を取ってもらい、初受診は生後8日目。その日は問診と検査予約のみ。まずは小児科で再検査し、そこでリファーとなったら、耳鼻科にいって精密検査…という流れになるとの説明でした。

まだ保険証も小児医療証も届いてないので自費扱いになってしまいましたが、後々申請すると返金してくれるそうです。(7000円ほどでした)

聴覚検査3回目当日 

流れは1,2回目と同じ。授乳して眠ったところで検査。なんとか眠ってくれたので、すんなり検査することができました。

検査は5分ほどであっという間に終わり、両耳パス(異常なし)。小児科の先生に「心配しただろうけど、問題ありません。」と言われました。

この日も自費扱いで2万円弱。本当に健康保険や小児医療費助成って大きいですね~

まとめ

・新生児スクリーニング検査でひっかかっても、異常がないことも多い。
・難聴と診断されても、多くの場合早期支援で言語獲得ができるようになっている。

2回の検査にリファーとなった後、3回目の検査までの1週間はいろいろな可能性を考えてしまいました。なるようにしかならない!とは思っていたものの、問題なしと言われて本当に安心しました。

赤ちゃんのことって本当に心配になりますよね。聴覚スクリーニング検査は調べてみると、そこまで心配しすぎなくても大丈夫な検査なようにも感じました。リファーが出たり、再検査となって結果を待っていたり、支援を受けている人も言語獲得が十分に考えられるとのことなので悩みすぎずにいてもらえたらなと思います。

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